便利な自動水やり機ですが、設置直後は「出ない・出すぎる・偏る」などのトラブルが起きがち。ここでは症状別に原因と対処をセットで解説し、再発防止のチェックリストも用意しました。初心者でもこのページに沿って見直せば、安定運転に整えられます。
① 水が出ない・出にくい
主な原因:フィルター/ドリッパーの詰まり、チューブの折れ、気泡混入、重力式で水位不足。
対処:
- フィルターとドリッパーを外して水洗い(月1目安)。
- 配管の急カーブや踏みつけ折れを直す。
- 試運転でエア抜き。末端を一時開放して気泡排出。
- 重力式はタンクを高い位置に上げる/ポンプ式に切替。
② 水が出すぎる・土が常に濡れている
主な原因:タイマー過多、流量強すぎ、鉢底穴の詰まり、保水性の高すぎる土。
- タイマーは短め(5〜8分)から再設定。
- ドリッパー流量を1段階弱める。
- 鉢底石・底穴をチェックし排水性を確保。
- 常時過湿なら、用土を赤玉多めに見直し。
③ 一部の鉢だけ水が足りない
主な原因:分岐過多、長距離で圧損、高低差、ドリッパー位置ズレ。
- メイン→分岐→鉢ごと1本の基本形にする。
- 遠距離や段差が大きい区画は別系統に分ける。
- 株元/鉢中心にドリッパーを再固定。
④ 旅行中の水切れ
主な原因:タンク容量不足、想定外の高温、流量過多。
- 必要量=(1日の総使用量)×(日数)+余裕20%で算出。
- 直射日光を避け日陰にタンク設置。蒸発と水温上昇を抑制。
- 出発前に48時間連続テストで残量チェック。
⑤ タイマーが作動しない
主な原因:電池切れ、時刻設定ミス、防水不足、バルブ固着。
- 電池新品交換→時刻/曜日/スケジュールを再設定。
- タイマー部は簡易雨よけへ。防水モデル推奨。
- 長期未使用後は手動で開閉作動し、固着を解く。
再発防止チェックリスト(保存版)
- 月1:フィルター&ドリッパー清掃/配管の折れ点検
- 季節替わり:頻度と時間を±20〜30%で見直し
- 猛暑・長雨:一時的に設定変更(停止/短縮)
- 旅行前:48時間テスト+容量余力20%